もう、だめですかねぇ・・・・
事務局にお電話いただきました。
お声の様子では、70~80代くらいの女性のようです。
「きくち体操」の本を見てやってるんですが・・・
なかなか変わらないんで・・・
あの、札幌からです。○○といいます。・・・」
大変失礼ですが、○○さん、おいくつでいらっしゃいますか?
「94歳です。」
え?94歳!
「骨粗しょう症だっていわれてしまって・・・・・。
足が痛くてねぇ、
もう、だめですかねぇ・・・・」
と、とんでもない、○○さん、だめじゃないですよ。
あきらめないでくださいね!
○○さん、座って、ご自分の足の指さわれますか?
「はい、さわれます。」
どこか痛くないですか?
「大丈夫です」
では足の指をつかんで一本ずつ動かせますか?
「はい、できます」
そおっとではなくて、しっかりつかんで、動かしてくださいね。
「はい」
○○さん、毎日、しょっちゅうさわっていてくださいね。
足の裏もですよ。
「はい、本に書いてありました。」
それから、手の指です。
「痛いのは足なんだけど・・・」
体は丸ごとでひとつですから、
痛いところを直接動かすよりも、
痛い場所から遠いところから動かして、
様子をみてくださいね。
手の指がはっきりしてくると、
頭もはっきりしてきますよ。
それから、………
:
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「そうですか、じゃぁやってみます。
また、電話していいですかね、
そっちには遠くていかれないのでねぇ」
はい、もちろん。 いいですよ。
お待ちしてます。
○○さん、がんばってくださいね。
「はい。やってみます。」
94歳というお歳にビックリしましたが、
とてもしっかりした方でした。
「もう、だめですかねぇ・・・」という声に、
反射的に「だめじゃないです!」とお答えしていました。
毎日続けていけば、きっと大丈夫。
教室でも、たくさんの高齢の方がよくなっていらっしゃいます。
「きくち体操」は、
何歳でも、どんな状態からでも、自分で自分をよくしていける体操です。
○○さん、またお電話くださいね。